農地(耕作放棄地)は再生や改善が可能です!ただし、何もせずにとはいきません。
手続きなどは必要になりますが、農地を放置しておくよりかは、有意義な使い方ができます。
主な再生方法や改善方法を見ていきましょう!
農地バンク
自分での再生や改善が難しい場合には、農地バンクを利用しましょう。
農地バンクは、農林水産省の農地中間機構が行っている、農地の貸し借り仲介サービスです。
仲介として各都道府県の農地中間管理機構が入ってくれるため、安心して利用できます。
耕作放棄地への補助金
耕作放棄地を自分で再生したり改善する場合には、必要設備などで資金が必要になります。
資金面の問題で、耕作放棄地を再生できない人は多いでしょう。
そこで活用したいのが、補助金などの制度です。
耕作放棄地再生利用緊急対策交付金
耕作放棄地再生利用緊急対策交付金は、耕作放棄地や荒廃農地の再生に使える補助金です。
例えば、耕作放棄地や荒廃農地を受け継いだ場合でも、申請可能となっています。
支援内容は3つに分けれています。
・農地の再生支援 ・施設整備の支援 ・附帯事業の支援
それぞれ補助の内容や金額は違いますが、資金が増えると耕作放棄地を再生しやすくなります。
耕作放棄地の再生や改善を考えるのであれば、利用を検討しましょう。
「耕作放棄地再生利用緊急対策交付金」は、農林水産省、農村振興局地域復興課が担当しています。
また、地方自治体によっては、補助金の制度を用意しているため、自治体への確認もおすすめします。
-耕作放棄地の活用事例-

耕作放棄地を放置しておけば、いずれ荒廃農地となり、再生や改善が難しくなります。
しかし、耕作放棄地を活用すれば、農地を守れるだけではなく、利益も得られます。
いくつか活用方法を見ていきましょう。
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・市民農園として運営
最初の活用方法は、市民農園にして運営することです。
運営といっても、市民農園では、借主に対してサポートを行うわけではないので、農地の整備と区画作りぐらいになります。
あとは、借り手さえ見つかれば、自分で農地を手入れする必要もなく、収益化が見込めます。
農地の区分によっても申請方法や必要な設備が異なりますが、まずは市町村へ問い合わせてみてください。
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・新規就農者への貸し出し・農業指導
農業に参入したい新規就農者の多くは、農地の確保に苦労しています。
使用していない耕作放棄地であれば、放置しておくよりも、貸し出したほうが管理も楽になります。
また、新規就農者に対して、農業指導なども行えば、新たな事業としても価値があるでしょう。
個人での貸し出しに不安がある場合には、前述した、農地バンクの利用をおすすめします。
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・景観植物を植える
景観植物は、菜の花やコスモス、ひまわりなどの植物です。
耕作放棄地に景観植物を植えることで、農地の荒廃を防げます。
植物を植えておけば、土壌の質を悪化させないため、改めて農地を利用したい場合にも大きな労力はかかりません。
一定の手間はありますが、農地を無駄にしない取り組みとしては、効果の高い活用方法です。
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・牛の放牧地
少し前述しましたが、山間部などの耕作放棄地では、野生動物が行動範囲を広げてしまいます。
本来であれば、人が整備している農地になるため、野生動物も多くは現れません。
そこで、耕作放棄地を牛の放牧地として活用している例があります。
牛を放牧することによって、畜産農家はエサのコスト削減、農地保有者は野生動物抑制や耕作放棄地の改善といったメリットが生まれます。
どの地域でもというわけではありませんが、耕作放棄地を有効活用できる一例です。
耕作放棄地は年々増加傾向にあり、様々な問題を抱えています。
放置が続けば、農地としての再生は難しくなり、周辺への悪影響も・・・
しかし、耕作放棄地は、再生や改善、活用が十分に可能になります。
農地は、放置しているだけでも固定資産税が発生するので、早めに売却や貸し出し、市民農園などの収益化といった、有効活用がおすすめです。
今から耕作放棄地について考えておけば、リスクも最小限に抑えることが可能でしょう。

【農地の売却・有効活用(農地の土地開発事業)】を専門とするため、他社よりもスムーズにお話を進めることができます。
農地(調整区域を除く)に関するご相談は是非、「あやめ不動産」にお問い合わせ下さい。