“実家を売りたい派 vs 残したい派”
相続のご相談で多いのが、「実家を売りたい人」と「残したい人」で家族の意見が真っ二つに割れてしまうケースです。
話し合いを始めたはずが、感情論になり、気づけば兄弟間の関係まで悪化してしまった…というご相談も少なくありません。
実は、揉める・揉めないを分けるのは“話す内容”より“話す順序”です。
今回は、家族関係を壊さずに実家の今後を決めるための「話し合いの正しい順序」を、不動産実務の視点から解説します。
よくある対立構図|なぜ実家の話は揉めやすいのか

■売りたい派:管理が大変・固定資産税がもったいない・現金化したい
■残したい派:思い出がある・親の気持ちを考えると手放せない
どちらも間違いではありません。
ただし、いきなり「売る・売らない」を決めようとすると、感情が先行し、冷静な判断ができなくなります。
【ステップ①】まずは「事実」だけを全員で共有する
最初にやるべきは意見交換ではなく、現状把握です。
●名義は誰になっているのか(未登記ではないか)
●固定資産税・維持費はいくらかかっているか
●建物の状態(住めるのか・修繕が必要か)
ここで重要なのは、感想や希望を混ぜないこと。
「事実」だけを共有すると、自然と話し合いのトーンが落ち着きます。
【ステップ②】次に「気持ち」を言葉にする
事実を整理した後で、ようやく気持ちの話です。
●なぜ売りたいのか
●なぜ残したいのか
●何が一番不安なのか
この段階では結論を出す必要はありません。
「そう思っていたんだ」と理解するだけで、対立は一段落します。
【ステップ③】選択肢を「売る・残す」以外にも広げる
多くの方が見落としがちですが、実家の選択肢は二択ではありません。
●一部の相続人が買い取る
●賃貸にして収益化する
●一定期間は空き家管理で様子を見る
●将来売却を前提に名義整理だけ先に行う
第三の選択肢を知ることで、「どちらかが我慢する話し合い」から「落とし所を探す話し合い」に変わります。
【ステップ④】専門家を“裁判官役”として入れる
家族だけで話すと、どうしても感情が絡みます。
そこで有効なのが、不動産や相続の専門家を中立的な立場で入れることです。
あやめ不動産では、
●売却・保有・活用のシミュレーション提示
●相続登記や分割方法の整理
●家族全員が納得しやすい進め方の提案
を行い、「誰かが悪者にならない決断」をサポートしています。
実家の話は「順序」を守れば揉めにくい
実家を売る・残すという問題は、不動産の話であると同時に家族の感情の話でもあります。
だからこそ、
1.事実の共有 2.気持ちの整理 3.選択肢の拡張 4.専門家の介入
この順序を守ることが、家族関係を守る一番の近道です。
実家のことで悩んだら、早めにご相談ください
「まだ相続が終わっていない」「話し合いが始まったばかり」
そんな段階こそ、実は一番ご相談いただきたいタイミングです
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